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照明デザイナーの視点から光の景観とその表情、見所をレポート。ライトアップやイルミネーションを中心に、その光を当てる対象となる庭園や建築、ランドスケープ空間も巡ります。


by homura_lsd

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毛越寺 / 平泉

世界遺産登録が延期となった平泉。

暫定リストには「平泉-浄土思想を基調とする文化的景観」として登録されている。



毛越寺 / 平泉_f0322812_23262797.jpg




慈覚大師円仁が開山し、藤原氏2代基衡が再興、子の3代秀衡は壮大な伽藍を建立した。

寺の中核をなす庭園は舟遊式池泉庭園。

平安時代の貴族の館である寝殿造りと、浄土信仰に基づいた浄土式庭園である。



壮大な伽藍の大半が焼失し長年再建されなかったが、昭和に入り発掘調査が行われ、庭園は往時の姿に復元されている。



庭園は復元されているが、伽藍は復元されていないため、訪れた人が目にするのは毛越寺庭園という方が適切かもしれない。

復元イメージのCG画像等を目にしたことがあって、庭園を歩きながら、その伽藍が建っている荘厳な姿を想像したり、浄土式庭園という庭の特色を味わえなければ、ただ池の周囲を歩くのみとなってしまう。



庭に入ってすぐに目にすることのできる南大門側から中島に架かる反橋と平橋。

その先に建っていたであろう壮大な伽藍を想像する。



その周囲に広がる池泉。

そこには、なだらかな曲線を描く州浜と荒々しさを感じさせる出島、立石による対照的な景。曲水の宴が催された遣水。築山の石組。と庭を構成する要素も見えてくる。



そうなると、ゆっくり座って眺めているのも心地よく、あれこれとライトアップした姿を想像し始める。



光を使って伽藍や橋を再現するにはどうするか?立石の力強さを見せるにはどういう光がいいか?浄土式庭園を感じさせる光はどのような光で構成すべきか?等々、庭を眺めながら想像していくと、自然と時間も過ぎていく。



「その庭の本質を光で表現すること」



これを実現すべく日々模索しているが、道のりも遠く、なかなか難しいものである。



毛越寺 / 平泉_f0322812_23262786.jpg


なだらかな池の汀



毛越寺 / 平泉_f0322812_23262764.jpg


州浜



毛越寺 / 平泉_f0322812_23262755.jpg


出島と立石



毛越寺 / 平泉_f0322812_23262768.jpg


遣水



毛越寺 / 平泉_f0322812_23262835.jpg


築山の石組





 


by homura_lsd | 2008-08-29 18:11 | 庭園