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照明デザイナーの視点から光の景観とその表情、見所をレポート。ライトアップやイルミネーションを中心に、その光を当てる対象となる庭園や建築、ランドスケープ空間も巡ります。


by homura_lsd

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花と光の祝祭

昨日まで日比谷パティオ特設会場で開催していた「テオ・ヤンセン展」。

ギリギリ最終日に見ておくことができた。


 


花と光の祝祭_f0322812_23264528.jpg


 


映像でも見たことはあったのだが、やはり目の前で実物が動くさまには驚かされる。


 


その後、麻布のグラススタジオでのガラス展に足を運び、暗くなる頃には和田倉噴水公園のライトアップに。

天皇皇后両陛下御成婚五十年記念のライトアップで、こちらも昨日まで。


 


今回ももちろんデザインは石井幹子氏。


 


通常の噴水のライトアップに加え、周囲の樹木が110台のLED投光器によりライトアップされていた。


 


花と光の祝祭_f0322812_23264594.jpg


 


全ての光源にLEDを使用しているというのが、今回のウリだったようだ。


 


花と光の祝祭_f0322812_23264520.jpg


 


配光の異なるLED投光器を使い、樹木や石垣などがライトアップされていた。


配光や設置場所によっては、光のムラがかなり出来ていたようにも感じる。

この辺りのことは、自分でもLEDを使ってライトアップを行う際には注意したい部分だと考えている。


 


花と光の祝祭_f0322812_23264598.jpg


 


花と光の祝祭_f0322812_23264563.jpg


 


それともうひとつLED使用の際に気に掛けたいのが、グレアのこと。

光量が大きくなればなるほど、目が痛くなるような光の攻撃を受けることにもなる。


 


花と光の祝祭_f0322812_23264534.jpg


 


レンズ形LEDなどで素子ひとつひとつに配光制御がされているLED投光器だが、通常の光源がひとつだけの従来の投光器よりも、(点となる)光源の数は多くなる。

光量を増やそうとLED素子の数を増やせば、その分投光器のサイズも大きくなり、眩しさを感じる部分が広くなる。


 


花と光の祝祭_f0322812_23264581.jpg


LED投光器


 


輝度の高いLEDを使う場合には、設置位置や角度によるグレア対策も重要なポイントだ。


 


 


 


by homura_lsd | 2009-04-13 17:22 | ライトアップ