照明デザイナーの視点から光の景観とその表情、見所をレポート。ライトアップやイルミネーションを中心に、その光を当てる対象となる庭園や建築、ランドスケープ空間も巡ります。
by homura_lsd
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潮入の庭
週末はJLFのイベント「水系からランドスケープを読み解く会 隅田川沿いの庭」に参加。
今回は潮入の庭園を中心に、横網町公園、旧安田庭園、隅田公園、東京スカイツリー建設地、清澄庭園、中の島公園と見てまわり、最後は東京水辺ラインに乗船。川側からの景色も楽しんだ。
毎回参加しているのが近い世代の方々ばかりなので、色々と話しやすい会でもある。
まずは初めて訪れた旧安田庭園。
元々は隅田川の水系を利用していたため、自然の潮位の変化と同期して池の水位も変化していたが、現在は地下に巨大な水槽をつくり、水の浄化と人工による干満を行っている。
旧安田庭園
ちょうど訪れた時間は潮位が上がっていたので、飛石は水の下。
景色にこうした変化があると、また違う表情(潮位の下がっている時の庭)を見に来たくもなる。
園内は無料で開放されていることもあり、犬の散歩をするひとやスケッチを楽しむひと、のんびりと庭を眺めているひとと様々。開放的でなかなか気持ちのよい庭でした。
隅田公園
隅田公園は場所柄か、とても居心地の良い空間とは言えず、雑多でまた行きたいと思うような公園ではなかった。
移動中、東京スカイツリー建設地も通りかかる。
東京スカイツリー建設地
少しずつ形が出来てきていたが、現場に立ってその高さを想像してみると、簡単にイメージできるような高さではなかった。
この東京スカイツリーのライトアップの基本構想を手掛けているのはシリウス ライティング オフィスの戸恒氏。
これまでにないライトアップになるそうなので、完成が楽しみだ。
清澄庭園は以前ライトアップされている時に訪れたことはあったのだが、昼間は初めて。
清澄庭園
キレイに管理され、庭に使われている材料も素晴らしいものばかりなのだが、個人的な感想としては、どこか落ち着かない庭のようにも感じる。
ここ清澄庭園には全国の奇石珍石が置かれていることでも有名だが、基本的に大ぶりな石が使われている。
もちろんそうした石は中島にも使われており、その護岸の石に荒々しさを感じてしまうので、どこか安らげないのかもしれない。
清澄庭園・中島
ただ、以前に訪れたライトアップの時にはそのような印象は受けていない。
清澄庭園ライトアップ・出島(2007)
この時のライトアップでは、どちらかと言えば樹木に光を当てていたために、視線が石には向かず、それほど気にならなかったのかもしれない。
やはり光の使い方次第で庭の印象も大きく変わるものなのだと実感する。
今回訪れた中で意外と面白かったのが中の島公園。
ここは隅田川唯一の水上公園で、ここも潮入の公園となっている。
中の島公園
ちょうど訪れた時間は水が入り始めた頃だった。
面白いのはこの公園の奥の橋の下。
公共空間でありながらこのデザイン。そしてここも潮位によって表情が変わるつくりになっている。
橋の下で暗いということはあるが、なかなか遊び心をくすぐる空間だ。
東京水辺ライン
今回は潮入の庭園という括りだったが、こうした水景の表情の変化を楽しめるのは江戸ならではで、京都の庭にはないもの。
その土地にあった景色をつくることの良さを感じることのできる、良い機会となった。