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照明デザイナーの視点から光の景観とその表情、見所をレポート。ライトアップやイルミネーションを中心に、その光を当てる対象となる庭園や建築、ランドスケープ空間も巡ります。


by homura_lsd

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川端龍子

少し日が空いてしまったが、先月末にJLFのランドスケープを読み解く会で、龍子記念館&龍子公園(館に隣接する龍子のアトリエと旧宅庭園)、池上本門寺の松濤園を見学した。


 


松濤園は以前一度訪れたことがあったので、今回で二回目。(前回は年に一度の一般公開日に見学)

前回訪れた時にはそれほど感じなかったが、今回、庭全体が荒々しくて硬い印象を受けた。ゆっくり散策していても、心地よい空間の印象はそれほど受けず、居心地の悪い硬い印象のみが残ってしまった。

夏の暑い日で、心にゆとりが少なかったせいもあるのかもしれない。


 


川端龍子_f0322812_23265020.jpg


松濤園


 


川端龍子という人物に関しては、実は今回見学に訪れるまで知らなかった。

作品もこれまでに目にしたことはなかったように思う。


 


龍子記念館としての収蔵数は多いようだが、建物の規模がそれほど大きくはないため、展示されている作品数は比較的少ない。図録を見ると実際に目にしてみたい作品もいくつかあったので、展示の入れ替え後にはまた足を運んでみたいと思う。


 


龍子公園のアトリエも庭も、龍子の設計によるもの。


以前のランドスケープを読み解く会で訪れた横山大観記念館で、建築のディテールまでもが素晴らしかったのと同じく、龍子のアトリエの建築のディテールもまた素晴らしいものだった。


 


川端龍子_f0322812_23265076.jpg


 


川端龍子_f0322812_23265084.jpg


 


 


ともに日本画壇の巨匠で、建築はもちろん本業でもないはずなのだが、卓越したセンスを備えていたからこそ、建築までをも手掛けられたのだと思う。(もちろん優れた技術者あってのことだとも思うが)


 


照明も当時のままのものが残されている。


 


川端龍子_f0322812_23265079.jpg


あまり目にしたことのない天井付けの意匠器具


 


川端龍子_f0322812_23265040.jpg


年代モノ(?)の投光器


 


もちろん見学会終了後にはいつものようにビールを堪能。


かなり暑い日で、しかも結構歩いていたので、これまた格別だった。


 


 


 


by homura_lsd | 2009-08-06 19:45 | ランドスケープ