照明デザイナーの視点から光の景観とその表情、見所をレポート。ライトアップやイルミネーションを中心に、その光を当てる対象となる庭園や建築、ランドスケープ空間も巡ります。


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万博記念公園 / 日本庭園

先週末は大学時代のバイトの友人の結婚式で帰阪。

その合間に万博記念公園にある日本庭園、京都の蓮華寺にも足を運びました。



万博記念公園に日本庭園があるということは、つい最近まで知りませんでした。小さい頃からずっと大阪に住んでいて、万博は小学校の遠足でも行った身近な場所。太陽の塔も普通に目にする風景のひとつだったはずなのですが、よく知っていると思っていただけで、実はよくは知らなかったんですね。。。

日本庭園があることを知ったのは、京都造形芸術大の通信ランドスケープで教えて頂いた仲隆裕先生が出演していた「趣味の園芸-日本庭園 技と美を楽しむ」という番組がきっかけでした。



万博記念公園の日本庭園は広さおよそ8万坪。総工費は300億円以上(現在の金額に換算して)だそうです。

当時の日本万国博覧会のために日本の造園技術の粋を集めて造られた名園で、ひとつの敷地(庭園)の中に西から東に向かって流れるせせらぎに沿って、上代から中世、近世、現代へと4つ(括り方により5つ)の造園様式が取り入れられています。時代を代表する様式を模範として一体的な庭園が作られているため、ひとつの場所で日本庭園の歴史の流れ、様式を知る(見る)ことができます。



まずは上代庭園地区。



f0322812_2326777.jpg




「泉」という名前(括り)で平安時代(8~11世紀頃)の庭園様式が取り入れられ、立石(佐治石)や洲浜によって、海やそこに浮かぶ島々の風景が模されています。



この庭園の水源となる湧水がこの西側にあります。



f0322812_2326781.jpg




滝のようにも見えますが、石組の上段から水が湧き出ています。



この水源の奥(水源より高地)に万博外周道路があることからも、この場所が庭園の水源となっていることがわかります。そしてこの場所(庭園西側)から庭園東側への流れにより、その高低差も見る(感じる)ことができます。

この辺りは水が豊かであるという印象も全くないのですが、かなりの水量の湧水でした。



次に中世庭園地区。



f0322812_2326783.jpg


f0322812_232672.jpg




「州浜」という名前(括り)で、鎌倉・室町時代(12~16世紀)の庭園様式が取り入れられ、枯山水の石組が配されています。

「州浜」という名前と写真からもわかるように、この時代の括りは公式サイトの紹介では『泉から湧き出た水は南北に分かれ再び合流し、海を表現しています。』となっています。しかし、この枯山水の室町時代の庭については、番組内では違う場所が紹介されていました。そして今回庭園内を歩く中では、その番組内で紹介された場所には辿り着くことはできませんでした。(あまりに敷地が広いことと、ガイドブックや案内表示が細かく表示されていないこともあるのですが・・・)



そしてもうひとつ、番組内では紹介され公式サイトでは紹介されていない括り、室町後期・江戸時代の茶庭。

ここも今回は残念ながら行けませんでした。。。



近世庭園地区。



f0322812_2326711.jpg




「心字池」という名前(括り)で、江戸時代(17~19世紀)の大名庭園に範を模し、庭園技術の集大成として作庭されています。上から見ると「心」の文字を書き現した回遊式庭園で、変化のある池の形も特徴です。



最後に現代庭園地区。



f0322812_232676.jpg




ここは「こい池」として現代の日本庭園(1970年当時の)が表現され、暫新的な切石による石組が施されています。

ただ、庭園全体からすると、庭園西側の泉から流れてきた水が注ぎ込むこともなく、また、近世庭園地区を見た後にはあまりにも規模の違いがありすぎる小さな庭園となっているため、印象も薄く、足を運ぶ人も少ない印象でした。



庭園内の敷地が広大であるにも関わらず、日本庭園の様式を時代で追っていけるようなガイドブックや案内の標識・サインもなく、情報を持って訪れた人にしかわからない構成になっていたのが非常に残念でした。



今回でまだ行けていない部分もあり、時期的な風景の変化(新緑の時期や花・桜・紅葉の時期)も味わってはいなので、また時間を見つけて足を運びたいものです。





蓮華寺についてはまた後日。。




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by homura_lsd | 2008-01-29 03:12 | 庭園