照明デザイナーの視点から光の景観とその表情、見所をレポート。ライトアップやイルミネーションを中心に、その光を当てる対象となる庭園や建築、ランドスケープ空間も巡ります。


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青色防犯灯

2000年にイギリス北部の都市グラスゴーのショッピングストリート「ブキャナン通り」で景観改善のために導入された青色防犯灯。

以前から奈良での導入事例やその後の大阪での踏切への導入などの情報も耳にしていたのだが、ある時実家に帰ると、なんと地元の駅前にも設置されていた。



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日本におけるこの青色防犯灯の導入は、「青色の鎮静効果」による防犯(犯罪の抑制)が主要な要因となっている。

しかし、そもそも最初に導入されたイギリス北部のグラスゴーにおける導入の要因は「景観改善」である。その結果として犯罪が減少し、その鎮静効果が注目されるようになったようだ。



暗いところでは明るいところよりも短波長の感度が強くなる。これがプルキンエ現象。

そのため光の波長が短い青色は暗い場所でも認識しやすく、青色の光は通路に埋め込め込んでインジケーターやマーカーの機能を持たせたり、空間のアクセントとして使われることも多い。



冬場のイルミネーションで青色LEDがよく使われるのも、青い光が視覚情報として認識しやすく、それが印象強いものとなるからである。圧倒的な数の青い光の粒は、見る人に強烈な印象を与え、鮮烈な印象(インパクト)を残す。



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カレッタ汐留



f0322812_23261194.jpg


東京ミッドタウン



しかしこの青色。視覚によって認識はされやすいが、照度という面ではかなり低くなる。

(LEDは別として)通常、街路灯として使用される水銀灯や高圧ナトリウムで考えた場合、(水銀灯の通常の色味と比較すると)照度で約1/3、寿命も約1/2と大幅に少なくなる。

経済的な観点から見ると、デメリットの方がはるかに大きい。



実際、上の地元の写真でもそうなのだが、道路としての明るさ感は全く感じられない。(むしろはっきり言って暗い)



そもそもこの地元の場所は駅前であり、夜間の人通りも多く、犯罪の起因となる要素はほとんど見受けられない。

防犯を狙ってまちとして導入するのであれば、もっと人通りの少ない犯罪の多発しているような道路に設置すべきだとも思う。そこで実際に犯罪が減少すれば、その統計データが実績にもなる。

これだとまちで一番目立つ場所に導入して、「うちも取り入れましたよ!」という宣伝効果を狙っているとしか受け取れないのが残念だ。


 







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by homura_lsd | 2008-03-20 02:00 | 照明全般