照明デザイナーの視点から光の景観とその表情、見所をレポート。ライトアップやイルミネーションを中心に、その光を当てる対象となる庭園や建築、ランドスケープ空間も巡ります。


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清雲寺しだれ桜のライトアップ / 現場[2]

今年は数日早くなった都内の開花状況とは異なり、秩父の桜は例年より1週間ほど遅いようだ。

先週末の段階ではまだ蕾で、ちらほらようやく花も開き始めたような感じ。清雲寺の見頃は4月9日前後かな?というのが個人的予想だ。



f0322812_23261344.jpg




前回の清雲寺の現場に関するブログでは照明器具の設置位置について書いたのだが、今回はさらに細かいそこから先の調整に関して。



ここ清雲寺のライトアップ器材のベースはセラミックメタルハライドランプ(以下CDM)の150W。

樹齢600年のエドヒガン桜以外のエリアに関しては、広角配光のCDMを使用している。これは演色性も良く、少ない設置台数、少ない消費電力で効率よく照らすことが出来るのだが、全体が広く均一な明るさになってしまうため、空間としての陰翳も弱く、艶や色気のない光となってしまう。しかしここでは、樹齢600年のエドヒガン桜や境内の樹齢400年のエドヒガン桜を引き立てる為、あえて個性を抑えるための光として使用している。

もちろんグレア(眩しさ)を抑えるためのバンドア等も設置し、園内を散策する際に光による不快さを感じないような配慮もしている。



f0322812_23261388.jpg


ベースとなるCDMにバンドアを付けグレアカット



樹齢600年のエドヒガン桜を演出するための光は、舞台照明でよく使われるPARライト(ハロゲン球300W~500W)を使用している。

これに青系や桜色に近いフィルターを加え、一定時間で光の表情が変化するようなシーンプログラムを組み、光の演出を行っている。



f0322812_23261348.jpg


PARライト+カラーフィルター(昼)



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PARライト+カラーフィルター(夜)



f0322812_23261317.jpg


調光卓



この光の演出(プログラム)に関しては、実際に訪れて自分の目でその光を体験しなければ伝わらない部分となっている。

大まかな全体の雰囲気や印象はネットや雑誌といった写真からも伝わるかもしれないが、その場に自分の身を置くことでしか体験することのできない光の演出を加えることで、他では体験することのできないような光環境を作り出している。



恐らく来週中頃が満開で見頃となるはず。

次回は満開でライトアップされた様子をお伝えする予定ですが、時間があればぜひ一度清雲寺まで足を運び、実際にこの光を味わってみて下さい。 







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by homura_lsd | 2008-04-03 23:44 | ライトアップ