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照明デザイナーの視点から光の景観とその表情、見所をレポート。ライトアップやイルミネーションを中心に、その光を当てる対象となる庭園や建築、ランドスケープ空間も巡ります。


by homura_lsd

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識名園

琉球庭園のひとつ、識名園。

琉球王家最大の別邸で、国王一家の保養や中国皇帝からの使者(冊封使)をもてなす迎賓館として使われていたが、沖縄戦で壊滅的な打撃を受け、その後、20年という月日と約8億円をかけて復元された。


 


園内を進み、まず最初に目に入るのは池泉。


そして整形した石を組んだ琉球石灰岩の「あいかた積み」の石積みが見えてくる。


 


識名園_f0322812_23264241.jpg


あいかた積み


 


今帰仁グスクの石積みともまた違った、きっちりと整形された石積みだ。


 


識名園_f0322812_23264070.jpg


今帰仁グスクの野面積


 


池泉廻遊式の庭園で、池泉を中心に、御殿(うどぅん)、六角堂、琉球石灰岩の石橋などが配されている。


 


識名園_f0322812_2326421.jpg


御殿


 


識名園_f0322812_23264224.jpg


御殿と琉球松


 


識名園の屋瓦(沖縄の赤瓦)については、柳宗悦が『琉球の富』のなかで、

「鼠色の冷たい吾々の瓦に比べて、それは暖かく美しい赤瓦なのです。その赤がまた非常に落ち着いた色合なのです。しかもその赤の間を太々と豊かに白の漆喰を盛り上げるのです。」

と述べている。


 


確かにこの色合いの屋根は、沖縄を思い起こさせる。

沖縄という風土もあるのかもしれないが、その色味が沖縄らしさ、温かさを感じさせるようにも思う。


 


識名園_f0322812_23264227.jpg


六角堂


 


識名園_f0322812_23264295.jpg


琉球石灰岩の石橋


 


アーチ状の石橋と言えば、広島にある縮景園の虹跨橋を思い出した。


 


識名園_f0322812_23263136.jpg


縮景園の虹跨橋


 


訪れた時期は桜の時期で、ちょうどメジロも花の蜜を味わっていた。


 


識名園_f0322812_23264231.jpg


 


ひと足早い春の訪れを感じる風景だった。


 


 


 


by homura_lsd | 2009-02-24 20:40 | 庭園